石燈籠をたずねて 近畿、中部地方の石燈籠  千葉市の植木屋『千葉水石』
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近畿、中部の石燈籠
旅行や勉強?に行った先で、古い燈籠や水鉢、石像などを集めて
みました。でも、ただ古けりゃ良いってもんでもありません。
やっぱり、姿、形が良く、品のある物がイイですね。
高さは目測、石質は推察です。アシカラズ。


近畿(大阪、兵庫、和歌山)、中部編です。
石燈籠の各部名称
大阪

春日神社石燈籠 

時代 鎌倉時代     延慶2 1309年  石質 花崗岩
寸法 高6.3尺    形状 6角
所在 春日神社 拝殿右手前  大阪府茨木市春日5-6-1 
備考 小さな、ひなびた神社に今はあるが、元は違う所にあったのか?
基礎や中台など鎌倉期とは思えず
             

三之宮神社石燈籠 

時代 鎌倉時代     石質 花崗岩
寸法 高6.6尺    形状 6角
所在 三之宮神社 本殿前右端  大阪府牧方市穂谷2-7-1 
備考 完存、近づけず
笠薄く、蕨手小さいが全体にバランス良く
どっしりとしている
             

片埜神社石燈籠 (かたのじんじゃ)

時代 鎌倉時代     石質 花崗岩
寸法 高6.5尺    形状 6角
所在 片埜神社 拝殿前左側  大阪府牧方市牧野阪2-21-15 
備考 完存
火袋4面に梵字文様
             

忍頂寺石燈籠 

時代 鎌倉時代      石質 花崗岩
寸法 高9尺    形状 6角
所在 忍頂寺 本堂前  大阪府茨木市忍頂寺258 
備考 基礎、中台のみ旧物
本堂裏に五輪塔(鎌倉時代 元亨元年 1321年)あり
石燈籠も同時代か?
             

忍頂寺石燈籠基礎 

時代 鎌倉時代      石質 花崗岩
寸法 高9尺    形状 6角
所在 忍頂寺 本堂前  大阪府茨木市忍頂寺258 
備考 基礎側面二区格狭間
上面に竿受
             

金剛寺石燈籠  

時代 鎌倉時代     石質 花崗岩
寸法 高6.5尺    形状 6角
所在 金剛寺 本坊庭園内  大阪府河内長野市天野町996  
備考 完存、近づけず
スタイル良い
             

極楽寺石燈籠 

時代 南北朝時代    建武3 1336年    石質 花崗岩
寸法 高8尺    形状 8角
所在 極楽寺 本堂右脇  大阪府大阪市住吉区遠里小野5-11-2
備考 完存?、基礎違和感がある
全体に何の装飾もないが、大きく迫力ある
笠の裏8隅に小穴あり
             

興善寺石燈籠 

時代 南北朝時代   正平21 1366年  石質 砂岩
寸法 高7尺    形状 8角
所在 興善寺 本堂前右手  大阪府泉南郡岬町多奈川谷川1460
備考 宝珠後補、笠、火袋、中台大破
完形は、基礎と竿
本堂正面に江戸時代の模造石燈籠が建っている
             

奈賀美神社石燈籠(なかみじんじゃ)  

時代 南北朝時代    永徳3 1383年    石質 砂岩
寸法 高6.3尺    形状 6角
所在 奈賀美神社 資料館内  大阪府泉佐野市中庄834
備考 火袋後補
             

上宮天満宮石燈籠 

時代 南北朝時代    石質 花崗岩
寸法 高5.5尺    形状 6角
所在 上宮天満宮 本殿右脇玉垣内  大阪府高槻市天神町1-15-5
備考 宝珠後補、笠大破、近づけず
             

高貴寺石燈籠 

時代 室町時代    応永2 1395年  石質 花崗岩
寸法 高6.3尺    形状 4角
所在 高貴寺 本堂前右側  大阪府南河内郡河南町平石539
備考 完存、銘に蓮城寺石燈籠と刻む
火袋補強の木枠あり
竿下部がなくなっている
             

八幡神社石燈籠  

時代 室町時代    正長元 1428年    石質 砂岩
寸法 高6.7尺    形状 6角
所在 八幡神社 本殿内  大阪府泉佐野市南中安松292
備考 完存、近づけず
笠薄く、全体に細長い
             

三之宮神社石燈籠 

時代 室町時代     石質 花崗岩
寸法 高6尺    形状 4角
所在 三之宮神社 本殿前左  大阪府牧方市穂谷2-7-1 
備考 完存、近づけず
装飾少なくシンプル
             
兵庫

長田神社石燈籠 

時代 鎌倉時代     弘安9 1286年 石質 花崗岩
寸法 高7尺    形状 6角
所在 長田神社 本殿内左側  兵庫県神戸市長田区長田町3-1-1 
備考 近づけず、格子の隙間から
宝珠後補、笠破損多く蕨手小さい、火袋に仏像
             
清薗寺石燈籠 (せいおんじ) 
時代 南北朝時代   貞和3 1347年 石質 凝灰岩
寸法 高8.3尺    形状 8角
所在 清薗寺 寺中央  兵庫県丹波市市島町下竹田68
備考 完存
基壇を入れると高さ9.4尺
石質のおかげで彫刻がクッキリ
             

畑天満宮石燈籠 (はたてんまんぐう) 

時代 南北朝時代    永和4 1348年 石質 花崗岩
寸法 高5.3尺    形状 4角
所在 畑天満宮 拝殿右脇  大阪府池田市畑3-15-8
備考 笠、中台、竿旧物
             

十二社神社石燈籠 

時代 南北朝時代    石質 花崗岩
寸法 高8尺    形状 6角
所在 十二社神社 本殿手前左手  兵庫県美方郡香美町香住区由良235-1
備考 完存
竿も6角のせいか全体に角ばって見える
何も情報がなく訪問したが、行ってみてビックリ
滋賀県草津市の三大神社の石燈籠(鎌倉時代 正応4年 1291年)に
似ている
             

天澤寺石燈籠 

時代 室町時代    応永10 1403年  石質 花崗岩
寸法 高6尺    形状 4角
所在 天澤寺 入って左側  兵庫県川辺郡猪名川町木津寺垣内8
備考 宝珠後補、基礎埋まっている
中台側面花菱文様
この地方では珍しく4角石燈籠
             
和歌山

相賀大神社石燈籠 (おうがじんじゃ) 

時代 南北朝時代   正平10 1355年 石質 砂岩
寸法 高6尺    形状 6角
所在 相賀大神社 本殿前右手  和歌山県橋本市市脇2-7-8
備考 完存? 基礎後補か?
小ぶりだが、スタイル良い
             
三重

延寿院石燈籠 (えんじゅいん)  

時代 鎌倉時代   徳治2 1307年  石質 凝灰岩
寸法 高7.5尺    形状 6角
所在 延寿院 本堂前  三重県名張市長坂755  
備考 竿の形が変わっている
なかなか
             

春日神社石燈籠 

時代 南北朝時代   正平8 1353年 石質 凝灰岩
寸法 高5.5尺    形状 4角
所在 春日神社 拝殿前左手  三重県名張市矢川691
備考 宝珠後補
             

勝手神社石燈籠 (かってじんじゃ) 

時代 南北朝時代   石質 凝灰岩
寸法 高5.7尺    形状 6角
所在 勝手神社 本殿登る石段下左手  三重県名張市黒田1176  
備考 宝珠後補、三重県石造美術(太田古朴著)では宝珠も揃っていたが..
小ぶりだが個人庭にはちょうどいい大きさ
             
岐阜

長滝白山神社石燈籠 

時代 鎌倉時代  正安4 1302年 石質 安山岩?
寸法 高10尺    形状 6角
所在 長滝白山神社 拝殿前広場  岐阜県郡上市白鳥町長滝138  
備考 完存
高さもあるし、中台も大きく迫力ある
石質のおかげで彫りもきれい
             

館守神社石燈籠 (たちもりじんじゃ)

時代 南北朝時代   至徳3 1386年   石質 安山岩
寸法 高3.5尺    形状 6角
所在 館守神社 入って左手  岐阜県不破郡垂井町府中2525 
備考 旧民安寺石燈籠
欠けた基礎、竿と中台、笠のかけらが遺っている
             
福井

西福寺石燈籠  

時代 室町時代  石質 花崗岩
寸法 高7.5尺    形状 6角
所在 西福寺 書院の庭  福井県敦賀市市原13-7
備考 宝珠後補
書院から庭におりて自由に見学できる
             

羽賀寺石燈籠  

時代 室町時代  石質 花崗岩
寸法 高7尺  基壇から高8尺  形状 6角
所在 羽賀寺 本堂前  福井県小浜市羽賀83-5
備考 中台以下旧物
本堂が再建された室町中期文安4年(1447年)頃に造られた物か?
             
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