石燈籠をたずねて 奈良市内の石燈籠 千葉市の植木屋『千葉水石』
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奈良市内の石燈籠
旅行や勉強?に行った先で、古い燈籠や水鉢、石像などを集めて
みました。でも、ただ古けりゃ良いってもんでもありません。
やっぱり、姿、形が良く、品のある物がイイですね。
高さは目測、石質は推察です。アシカラズ。


石燈籠 奈良市内編です。
石燈籠の各部名称

興福寺五重塔前石燈籠基礎

時代 奈良時代  石質 花崗岩
寸法 径3尺    形状
所在 興福寺 五重塔前  奈良市登大路町48  
備考 花崗岩の自然石上に8葉の反花を刻む
完存ならば7〜8尺燈籠か?
             

春日大社柚木石燈籠 (ゆのき) 

時代 平安時代 石質 花崗岩、奈良
寸法 高6尺    形状 8角
所在 春日大社 国宝殿1F  奈良市春日野町160  
備考 火袋、宝珠後補 基礎六角別物
とてもスッキリしている
             

春日大社柚木石燈籠 (ゆのき) 

時代 昭和48年ごろ 石質 花崗岩
寸法 高6尺    形状 8角
所在 春日大社 若宮神社前  奈良市春日野町160  
備考 元の場所に扁平な基礎、火袋と宝珠を平安時代風に復元
             

東大寺法華堂(三月堂)石燈籠  

時代 鎌倉時代   建長6 1254年 石質 花崗岩、奈良石
寸法 高9尺    形状 6角
所在 東大寺 法華堂前  奈良市雑司町406  
備考 すばらしい
六角石燈籠の基本形
             

元興寺石燈籠  

時代 鎌倉時代   正嘉元 1257年 石質 花崗岩、奈良石
寸法 高8尺    形状 6角
所在 元興寺塔址   奈良市芝新屋町12
備考 昭和19年地震で細かく割れ境内に放置、平成22年に修復
基礎が変わっている
中台蓮台式
             

春日大社元亨石燈籠 (げんこう) 御間形 

時代 鎌倉時代    元亨3 1323年 石質 花崗岩、奈良
寸法 高7尺    形状 4角
所在 春日大社 国宝殿1F  奈良市春日野町160 
備考 火袋木製、元々は石造の火袋
基礎側面と中台側面に特徴あり
             

新薬師寺石燈籠

時代 江戸時代    石質 花崗岩
寸法 高8尺    形状 6角
所在 新薬師寺 本堂前  奈良市高畑町1352  
備考 鎌倉時代の石燈籠の基礎上に江戸時代の石燈籠
東大寺三月堂の石燈籠を模した物だろうが
形も良く、大きさもありなかなかの物
新薬師寺のHPでは、室町時代と紹介されている

             

新薬師寺石燈籠基礎

時代 鎌倉時代  石質 花崗岩
寸法 径2.5尺    形状
所在 新薬師寺 本堂前  奈良市高畑町1352  
備考 三月堂の基礎に似て、自然石上に8葉の反花
             

唐招提寺石燈籠  

時代 江戸時代    寛永17 1640年  石質 花崗岩
寸法 高10尺    形状 6角
所在 唐招提寺 金堂前  奈良市五条町13-46  
備考 台石だけが鎌倉時代
元々あった台石の上に江戸時代1640年燈籠を建立
             

唐招提寺燈籠台石  

時代 鎌倉時代  石質 花崗岩
寸法 径4尺    形状 6角
所在 唐招提寺 金堂前  奈良市五条町13-46  
備考 金燈籠の台石か?

             

薬師寺金堂前石燈籠  

時代 鎌倉時代  石質 花崗岩
寸法 高9.5尺    形状 6角
所在 薬師寺 宝物館前  奈良市西の京町457  
備考 以前は金堂前に
基礎と火袋が鎌倉時代で他は、江戸時代
竿をもう少し細く短くすれば、 バランスがいいのに
             

薬師寺金堂前基礎  

時代 鎌倉時代  石質 花崗岩
寸法 高9.5尺    形状 6角
所在 薬師寺 宝物館前  奈良市西の京町457  
備考

             

薬師寺金堂前火袋 

時代 鎌倉時代  石質 花崗岩
寸法 高9.5尺    形状 6角
所在 薬師寺 宝物館前  奈良市西の京町457  
備考 三面に仏像を刻んでいる
             

西大寺愛染堂前石燈籠基礎  

時代 鎌倉時代  石質 花崗岩
寸法 径3.5尺    形状 6角
所在 西大寺 愛染明王堂前左側  奈良市西大寺芝町1-1-5  
備考 8〜9尺石燈籠の基礎か?

             

興福寺西金堂石燈籠

時代 江戸時代   寛永17 1640年 石質 花崗岩
寸法 高10尺    形状 6角
所在 興福寺 南円堂北側西金堂跡  奈良市登大路町48  
備考 鎌倉時代の金燈籠の台石上に江戸時代の石燈籠
             

興福寺西金堂燈籠台石

時代 鎌倉時代  石質 花崗岩
寸法 径4.5尺    形状 6角
所在 興福寺 南円堂北側西金堂跡  奈良市登大路町48  
備考 金燈籠の台石
側面6角に装飾豊か
             

八柱神社文和石燈籠

時代 南北朝時代   文和4 1355年 石質 花崗岩
寸法 高5.6尺    形状 4角
所在 八柱神社 本殿前右  奈良市小倉町291 
備考 本殿向かって右前に2基の石燈籠が並んでいてその右側
宝珠後補
中台側面二区に分け格狭間、上面二段の台座
             

戸隠神社石燈籠 

時代 南北朝時代     石質 花崗岩
寸法 高7尺    形状 4角
所在 戸隠神社 本殿前右側   奈良市須川町1488  
備考 火袋後補
中台側面二区に分け格狭間
火袋が大きいせいか堂々と見える
             

般若寺石燈籠  

時代 南北朝時代  石質 花崗岩
寸法 高9尺    形状 6角
所在 般若寺 本堂前  奈良市般若寺町221  
備考 竿と笠は明治時代1910年の後補
             

般若寺石燈籠基礎 

時代 南北朝時代  石質 花崗岩
寸法 高9尺    形状 6角
所在 般若寺 本堂前  奈良市般若寺町221  
備考 江戸時代の模作と言われているが
基礎だけが南北朝時代?
             

八柱神社文明石燈籠

時代 室町時代    文明8 1476年 石質 安山岩
寸法 高5.7尺    形状 4角
所在 八柱神社 本殿前右  奈良市小倉町291 
備考 並んでいる石燈籠の左側
火袋別物
中台側面無地、上面平ら
基礎の蓮弁もそうだが、中台を見比べても時代を比較できる
             

九頭神社石燈籠  

時代 室町時代    長亨3 1489年 石質 花崗岩
寸法 高7尺    形状 4角
所在 九頭神社 本殿前左側   奈良市下狭川町3  
備考 完存
装飾なくシンプル
             

中墓寺石燈籠  

時代 室町時代    明応3 1494年 石質 花崗岩
寸法 高6.7尺    形状 4角
所在 中墓寺 瑠璃殿前   奈良市下狭川町2060  
備考 竿は円柱、竿以外四角形で大変珍しい石燈籠
竿に銘文あり、竿だけ別物か?
それにしても竿が細い
             

興福寺五重塔前石燈籠

時代 室町時代    天文14 1545年 石質 花崗岩
寸法 高8尺    形状 4角
所在 興福寺 五重塔前  奈良市登大路町48  
備考 宝珠後補、火袋別物
現在の五重塔は応永33年(1426年)頃再建される
後に何処からか移されたものか?
             

春日大社祓堂石燈籠 (はらいど)  

時代 室町時代 石質 花崗岩、奈良石
寸法 高6尺    形状 6角
所在 春日大社 祓戸社前  奈良市春日野町160  
備考 火袋に鹿が彫ってあり
現在流通している春日燈籠といわれる燈籠の原型か?
             

西大寺本堂前石燈籠  

時代 室町時代     石質 花崗岩
寸法 高7尺    形状 4角
所在 西大寺 本堂前   奈良市西大寺芝町1-1-5  
備考 中台、火袋、笠旧物
火袋の両脇窓に蓮の文様
             

春日大社奥の院石燈籠  

時代 江戸時代   元禄14 1701年 石質 花崗岩、奈良石
寸法 高7尺    形状 6角
所在 春日大社 紀伊神社左脇  奈良市春日野町160
備考 般若寺石燈籠の写しか?
             

春日大社 雲卜石燈籠

時代 江戸時代    延享5 1748年 石質 花崗岩
寸法 高5.3尺    形状 6角
所在 春日大社 着到殿東側  奈良市春日野町
備考 燈籠自体は小さいが基壇高く大きく見える
竿が細く華奢に見えるが火袋は大きくバランス良い
             

春日大社 臥鹿石燈籠 (ねじかいしとうろう)

時代 江戸時代     石質 花崗岩
寸法 高8尺    形状 6角
所在 春日大社 祓戸神社先  奈良市春日野町
備考 基礎に鹿がふせている
             

興福寺東金堂前石燈籠

時代 昭和      昭和15 1940年 石質 花崗岩
寸法 高10尺    形状 8角
所在 興福寺 東金堂前  奈良市登大路町48  
備考 川勝政太郎博士設計の石燈籠
全体に8角で基壇、基礎は4角、 笠は、蕨手のない古式
統一新羅時代の朝鮮石燈と鎌倉時代の日本の石燈籠の良いとこどり
             
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